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人材不足が深刻化する不動産業界の実態とは?原因と解決策を徹底解説

不動産採用

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    不動産業界

2026.2.3

人材不足が深刻化する不動産業界の実態とは?原因と解決策を徹底解説

この記事の監修者:

株式会社アズライト 佐川稔

「求人を出しても応募が集まらない」「せっかく採用しても定着しない」

そのような悩みを抱える不動産企業は少なくありません。

人口減少や働き方の多様化が進むなか、不動産業界では深刻な人材不足が続いています。とくに中小企業では、採用リソースや教育体制の不足が重なり、限られた人員で業務を回す負担が大きくなっています。

全国調査でも、不動産会社の7割以上が「人手不足を実感している」と回答しており、状況は年々悪化しています。

そこで本記事では、不動産業界の人手不足が起きている背景と原因を整理し、現場の負担を軽減しながら採用力と定着率を高める具体策を紹介します

人材不足と言われている不動産業界の現状

人材不足と言われている不動産業界の現状

不動産業界では、今後も人手不足の課題が顕著です。例えば、全国宅地建物取引業協会連合会の報告によると、人口減少と生産年齢人口の低下が加速しており、同業界でも高齢化や定着率の低さが大きな課題となっています。

さらに、全国調査では「自社の人手不足を感じる」と答えた不動産会社が7割超となっています。

また、若年層の業界参入が進まないため、2023年1〜3月期の人材不足感は-24ポイント、今後は-27ポイントと「人手がさらに足りない」という先行きが示されています。

売買・賃貸ともに人材確保が難航しており、中小企業ほど影響が深刻です。こうした現状を踏まえ、採用環境の見直しや働き方改革が急務となっています。

参考:全宅連 REAL PARTNER 

参考:不動産会社のミカタ|【人手不足に関する調査レポート】

参考:マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

不動産業界が人材不足に陥っている原因【共通項目】

不動産業界が人材不足に陥っている原因【共通項目】

不動産業界の人材不足は、一部の企業や職種だけでなく業界全体に広がる課題です。

ここでは、業界全体で共通して見られる人材不足の主な要因について解説します。

繁忙期と閑散期の波が大きい

繁忙期と閑散期の差が大きいことが、人材確保を難しくしています。

引っ越し需要や契約手続きが集中する時期は業務が急増し、営業や案内に追われる日々が続きます。反対に閑散期は仕事量が減少するため、収入や勤務時間が不安定になりやすい点も課題です。

このように業務量の波が激しいと、求職者には「安定性に欠ける業界」という印象を与え、新規応募が集まりにくくなります

長期間労働の慢性化

長時間労働が常態化している点も、人材の確保や定着を妨げています。

不動産業界の平均残業時間は全業種の中でも高く、私生活との両立を重視する若手層からは敬遠されやすい傾向にあります

長時間の労働が続くと、疲労の蓄積やモチベーション低下、早期退職につながることも少なくありません。人材不足を根本から解消するためには、長時間労働を是正し、ワークライフバランスを整える取り組みが不可欠です

IT化・DX化の遅れ

IT化やDX(業務のデジタル化)の遅れも、深刻な課題です。いまだに手書き書類や対面手続きが多く、業務効率化が進んでいない企業も少なくありません。その結果、1人の担当者に過大な負担がかかり、離職や転職を引き起こす要因となっています。

クラウドシステムや電子契約、AIツールなどを活用し、属人的な業務を減らすことが、今後の人材確保と定着に欠かせないポイントです

業界そのもののイメージが悪い

「激務」「離職率が高い」といったマイナスイメージが根強く、不動産業界が“不人気業界”と見られていることが、人材確保を難しくしています

こうした印象から応募者が集まりにくくなり、現場の負担増へとつながる悪循環も起きています。不人気の背景には、長時間労働や休日の少なさなど旧来の働き方が影響しています

採用活動では、働き方改革やサポート体制の改善を積極的に発信し、業界イメージの刷新を図ることが重要です

離職率の増加

離職率の増加は、不動産業界の人手不足を長期化させる大きな要因です。

新たに採用しても短期間で退職する人が多ければ、採用コストが無駄になり、企業の成長を妨げます

不動産業界の労働者数は近年も減少傾向にあり、離職の影響はより深刻です。離職を防ぐためには、給与や待遇の見直し、教育制度の整備、キャリアパスの提示など「働き続けたい」と思える環境づくりが欠かせません

不動産の離職率についてはこちら≫

不動産業界が人材不足に陥っている原因【売買仲介業】

不動産業界が人材不足に陥っている原因【売買仲介業】

不動産業界の中でも売買仲介業は、人材不足と業界課題の両面で深刻です。

ここでは不動産業界が人材不足に陥っている2つの主要因を解説します。

求められる専門性が高い

売買仲介業は、不動産取引の中核を担う職種であり、高度な知識と判断力が求められます。法律・税務・融資・登記など取引に関わる領域が広く、宅地建物取引士資格に加えてファイナンシャルプランナーや相続、資産運用に関する知識も必要です

顧客の資産背景やライフプランを踏まえた最適な提案を行うためには、豊富な経験と実務力が欠かせません。こうした複合的なスキル要件が新規人材の参入を難しくし、即戦力人材への依存が続いています。

教育体制の強化と知識の体系化が、人材確保と定着の両面で今後の重要な課題といえるでしょう。

給与の振れ幅が大きい

売買仲介業では成果報酬制が一般的で、契約件数により収入が大きく変動します。成果が続けば高収入を得られますが、成約が途切れると固定給のみとなり、生活が不安定になりやすい点が課題です

努力と成果が明確に結びつく仕組みは魅力的である一方、収入の波が激しく安定志向の若手層からは敬遠されがちです。特に景気変動や不動産市場の動向に左右されやすく、将来設計が立てにくい側面もあります。

こうした給与体系のリスクが離職率上昇を招き、不動産業界の課題である人材定着の難しさを強めています。報酬制度の改善と安定した評価基準の導入が求められます

不動産業界が人材不足に陥っている原因【賃貸仲介業】

不動産業界が人材不足に陥っている原因【賃貸仲介業】

不動産賃貸業の業界動向を見ると、人材不足が慢性化しています。特に賃貸仲介業では、給与・仕事内容・働き方に課題があり、若手を中心に定着しにくい状況です

ここでは、賃貸仲介業における人材不足の具体的な要因を解説します。

給与水準が低い

賃貸仲介業の人手不足を語るうえで、最も大きな要因が給与水準の低さです。固定給が低く、歩合制度に頼る企業も多いため、成果を出すまでの間は生活が安定しにくい傾向があります

さらに、繁忙期と閑散期の収入差も大きく、年収が安定しにくい点も敬遠される理由です。

成果主義の仕組み自体は魅力的に見えますが、未経験者や若手にとってはハードルが高く、結果的に人材が定着しにくい環境となっています。

挑戦的な仕事が少ない

賃貸仲介業では、仕事がルーティン化しやすい点も人材不足を加速させています。主な業務は物件案内や契約手続きなどの繰り返しで、自己成長やスキルアップを実感しにくいと感じる人が多いのです

さらに、顧客対応の幅も限られ、挑戦や創意工夫の機会が少ないため、キャリア志向の高い若手が離れやすい傾向にあります

魅力を高めるには、営業スキルの可視化や評価制度の整備が不可欠です。

精神的な負荷が大きい

賃貸仲介業は顧客対応の最前線に立つため、精神的な負荷が大きい仕事です。契約トラブルやクレーム対応、入居時の細かな調整など、ストレス要因が多く発生します

繁忙期には長時間労働も常態化しやすく、心身のバランスを崩して離職するケースも少なくありません。

また、成果を数字で厳しく評価される環境もプレッシャーの一因です。さらに、SNSや口コミでの対応評価が可視化される現代では、一つの対応ミスが大きなストレスにつながることもあります。

人手不足以外の不動産業界の課題

人手不足以外の不動産業界の課題

不動産業界には人手不足以外にも深刻な課題が存在します。特に注目されている課題が「自治体の消滅」と「生産年齢人口の減少」です。

ここでは、人手不足以外の不動産業界の課題について詳しく解説します。

自治体の消滅

不動産業界にとって「自治体の消滅」は、将来的な市場縮小を意味します。全国の地方自治体では、人口減少と高齢化が同時に進み、住宅需要の減退や空き家増加が深刻化しています。

実際、総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査」によれば、全国の空き家数は約900万戸、空き家率は13.8%と過去最多を記録しています。特に若年層の流出が続く地域では不動産取引そのものが成立しにくくなり、企業の撤退や不動産価格の下落を招いています。

こうした地域の空洞化は、都市部との二極化を進め、全国的な需給バランスを崩す要因となっています。

参考:総務省「令和5年住宅・土地統計調査住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結」

生産年齢人口の減少

もう一つの大きな課題は、生産年齢人口の減少です。15歳から64歳までの働く世代が減ることで、不動産業界の人材確保がさらに困難になります。

実際に、我が国の生産年齢人口(15〜64歳)は、1995年の約8,700万人をピークに減少傾向にあり、2023年10月時点では約7,395万人と総人口比59.5%まで低下しています

営業・管理・建設といった現場の担い手が不足すれば、取引スピードやサービス品質の低下につながり、顧客満足度を維持することが難しくなるでしょう。

業界全体としては、女性やシニア人材の活用、テクノロジー導入による業務効率化など、労働力減少を前提とした経営改革が必要です

参考:国土交通省「国土交通白書2024

不動産業界の人手不足を防ぐための方法

不動産業界の人手不足を防ぐための方法

不動産業界の人手不足を防ぐためには、「業務の効率化」「働きやすい職場づくり」「外部リソースの活用」という3つの観点が重要です。

ここでは、人手不足を防ぐための3つの具体策について解説します。

業務支援システムの導入

まず取り組むべきは、業務支援システムを導入して生産性を高めることです。紙の書類管理や手作業での物件情報更新など、アナログな業務が残る企業では、社員の負担が大きくなりがちです。

顧客管理(CRM)や物件管理システムを導入することで、情報共有や契約処理を自動化でき、ミスや作業の重複を防ぐことも可能になります。システム導入により業務の透明性が高まり、部門間での連携も円滑化します。

結果として、社員が営業や顧客対応など「人にしかできない仕事」に集中できる環境を整えられ、組織全体の業務効率とサービス品質の向上が期待できます

労働環境・給与条件の見直し

次に重要なことは、労働環境や給与条件の見直しです。長時間労働や成果主義の偏りが離職の原因となるケースは多く、働きやすさを重視する若年層の採用にも悪影響を与えます

業務の分担やフレックスタイム制の導入、休日の確保など、社員が継続して働ける環境の整備が不可欠です。また、成果だけでなくプロセスを評価に反映させる仕組みや、基本給の底上げもモチベーション維持に効果的です

こうした取り組みは「不動産業界におけるホワイト企業化」を促進し、企業ブランドの向上にもつながります。

業務の一部をアウトソーシングする

最後に、外部リソースの活用も有効な手段です。広告作成や事務処理、内覧調整など、専門性が低い業務を外部に委託することで社員の負担を減らし、生産性の向上を図ることが可能です。

特に採用や広報といった領域は、アウトソーシング会社や専門エージェントを活用することで成果が出やすくなります。また、専門業者に任せることで最新のノウハウを取り入れられ、社内に新しい知見を蓄積できる点も大きな利点です。

限られた人員でも効率的に事業を運営できる体制を構築することが、長期的な人手不足対策として有効であり、組織の持続的な競争力向上にも貢献します。

不動産業界の採用手法はこちら≫

不動産業界に特化したエージェントサービスが人手不足の解消に

不動産業界に特化したエージェントサービスであれば人手不足の解消に繋がる

不動産業界に特化したエージェントサービスを活用すれば、人手不足の課題を根本から改善できます。一般的な転職サービスとは異なり、業界知識と採用ノウハウを持つ担当者が在籍しており、即戦力人材のマッチング精度が高い点が特長です。

特に中小企業では、自社で採用を完結させるのが難しく、リソース不足が慢性化しています。エージェントの活用により、賃貸・売買・管理などの職種特性を踏まえて企業の規模や社風に合う人材の迅速な獲得が可能です。

さらに、採用戦略の立案から面接調整、条件交渉まで一括支援できるため、担当者の負担を減らしながら採用スピードと定着率を高められます

人材確保は待っていても進みません。まずは自社の課題を整理し、専門エージェントに相談して現状を把握することから始めましょう。

株式会社アズライト
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不動産業界の人手不足のまとめ

不動産業界の人手不足は、長時間労働、DX遅れ、離職率の高さなどが複合して起きています。特に中小企業は採用リソースと教育体制が乏しく、少人数で業務を回し続けているのが現状です。

解決には、社内改善と外部支援の両輪が不可欠です。業務支援システムでの効率化や働きやすい環境整備に加え、不動産特化エージェントを活用すれば、即戦力を迅速に確保できるでしょう。

人材不足を放置すれば、成長機会を失います。速やかに採用課題を可視化し、専門エージェントなど外部パートナーと連携して、持続的な人材戦略を構築しましょう

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この記事の監修者

株式会社アズライト 佐川稔

株式会社アズライト代表取締役。採用がうまくいかない優良企業を採用できる企業へ改革するために、戦略・運用に特化した採用コンサルティングファーム「株式会社アズライト」を創業。キャリアに悩む方々のために就活・転職相談BAR「とこなつ家」を池袋にて共同経営中。