面接
面接
2026.2.3
この記事の監修者:
株式会社アズライト 佐川稔

「面接官としてどんな服装が正解なのか」「普段は服装が自由だから、面接ではどこまでフォーマルにしたら良いか分からない」
面接の準備では質問内容や評価基準に意識が向いてしまい、服装への配慮が行き届いていないことも少なくありません。
応募者は面接官との会話だけでなく、見た目を通じて会社の雰囲気や文化を感じ取っています。面接官の服装は企業の信頼性を高め、ブランディングの効果も担います。
本記事では、服装の重要性や面接官にふさわしい服装を男女別・季節別に分けてくわしく解説します。

面接官の服装は応募者からの印象を左右し、採用成功率に影響を与える重要な要素です。
整った服装は応募者に安心感を与え、企業の信頼や好感を高めます。一方で、だらしない印象を与える服装は、応募者から仕事への姿勢や社風を疑われるおそれがあります。
面接官の服装は、以下の場面で効果を発揮します。
企業のイメージを伝える
応募者との心理的距離を縮める
採用ブランディングの一環として機能する
面接は「企業の顔」として求職者に接する場であり、服装ひとつで会社の信頼性や雰囲気が伝わります。面接官は応募者の適性を判断するだけでなく、採用広報の一部であることを意識しましょう。

「面接時にどの程度フォーマルにするべきか」と迷う面接担当者も少なくありません。男性の面接官は清潔感があり、落ち着いた印象を応募者に与える服装が基本です。
ここでは、男性の面接官にふさわしい服装を紹介します。
男性の面接官は基本的にビジネススーツを着用しましょう。スーツはフォーマルな印象を与え、応募者に対して会社の信頼性と誠実さを示します。
ビジネススーツを着用するにあたり、男性の面接官が意識すべきポイントは以下のとおりです。
スーツの色:無地やダーク系が基本で、派手なチェックやストライプは避ける
サイズ:肩幅・袖丈・パンツ丈が自分の体型に合ったものを選ぶ
革靴:黒またはダークブランが基本。汚れや傷を落とし、磨いておく
ベルト:靴と色味を合わせ、バックルはシンプルなデザインを選ぶ
ビジネススーツはどの業界でも最も無難で安心感があり、応募者に好印象を与える服装です。
ワイシャツは白や薄いブルーの淡い色が適切で、応募者に清潔感と誠実な印象を与えられます。特にオンラインで行う場合は、顔映りが良いさわやかなカラーの服装を選ぶことで、面接官の第一印象がアップします。
ワイシャツ選びや着用する際に意識したいポイントは次のとおりです。
柄:無地を選ぶ。ストライプやチェックは細めで控えめなものを選ぶ
襟元や袖:シワや黄ばみのあるシャツは避ける
インナー:薄い生地は透けやすいため、白かベージュのインナーを着用する
面接官の印象が明るくなる淡色のワイシャツは、応募者とのコミュニケーションを円滑にする効果があります。
ネクタイは無地または細かい柄のシンプルなデザインのものを選びましょう。明るすぎる色や大柄のデザインは視線がネクタイに集まり、集中を妨げてしまいます。一方で、控えめなデザインは落ち着いた印象を与えます。
以下は、ネクタイ選びのポイントです。
色:ビジネスシーンに合うベーシックカラーを選ぶ(ネイビーやグレー)
柄:無地または小さなドット・ストライプの控えめなもの
結び方:シンプルな「プレーンノット」でくぼみを作り、形を整える
社風を伝える方法として、会社のコーポレートカラーに合わせたネクタイ選びも効果的です。

面接官としてカジュアルすぎず、フォーマルな服装だけでは悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。女性の服装は、清潔感と上品さを重視した服装を意識することが大切です。
ここからは、女性の面接官にふさわしい服装を紹介します。
女性の面接官はビジネススーツやジャケットを着用し、落ち着いた印象と清潔感を意識した服装を心がけましょう。
過度に華やかな服装は面接の場にそぐわず、応募者から雰囲気が合わないと感じさせてしまいます。
日常の業務でスーツがない場合でも、女性も面接ではジャケットスタイルで対応するのがおすすめです。落ち着いたカラーの女性用の転職スーツは、ユニクロで比較的安く購入できます。
女性側もスーツスタイルを選ぶことで、男性面接官との雰囲気を揃えられるメリットがあります。
男性と同様に、女性もシャツやブラウスは清潔感のある白・淡色を選びましょう。特に女性が柔らかい色味を取り入れることで、話しやすい雰囲気を作れます。
フリルやリボン付きのシャツは華やかに見えますが、フォーマル感が損なわれてしまいます。面接では、シンプルな襟付きやノーカラーのものが最適です。
普段から着ているシャツやブラウスは袖口が汚れやすいため、面接前に必ず確認しておきましょう。シンプルな色味やデザインは目立ちすぎず、面接全体を落ち着いた雰囲気に整えられます。
女性面接官は、5cm前後のヒール付きパンプスやローヒールを選ぶのが理想的です。靴は意外と目に入りやすく、面接の印象に加えて会社のイメージを左右しかねません。
高すぎるヒールはビジネスシーンに適さず、低すぎるヒールは姿勢が崩れやすくフォーマル感が欠けて見えます。適度な高さとシンプルなデザインを選ぶことで、応募者に信頼感を与えられます。
ヒールはすり減りやすいため定期的にチェックし、必要に応じてメンテナンスしましょう。細部まで気を配ることで、仕事の丁寧さを印象付けられます。

服装自由の企業において面接官は何を着ても良いというわけではありません。オフィスカジュアルを基準に、清潔感のある服装を意識することが大切です。
オフィスカジュアルを意識した服装のポイントは以下のとおりです。
トップス:シンプルなシャツにジャケットを羽織る
ボトムス:スラックス・チノパン・フレアスカートを選ぶ
靴:レザー調やシンプルなデザインにする
アクセサリー:揺れるピアスや派手な時計は避ける
特に私服面接を行うスタートアップ企業やクリエイティブ職中心の会社では、服装が企業の個性を表す場合もあります。社風をアピールする際は、面接官同士で雰囲気を統一することで一体感が出せます。
面接官はビジネスマナーを意識し、整った印象を与える服装を心がけましょう。

規定がある企業において面接官は、社内ルールに沿った服装を徹底することが重要です。面接官は会社の代表として、応募者と向き合わなければなりません。服装規定に沿っていない身だしなみは、応募者に誠実さが欠けていると感じさせてしまいます。
服装規定がある企業での面接官が気をつけたいポイントは、次のとおりです。
スーツ着用の場合:色味や柄、アクセサリーの細部まで社内ルールに合わせる
制服や作業着がある場合:清潔な状態を維持し、ネームプレートを整える
複数の面接官:規定に従い、トーンを合わせる
規定を守ることは会社の一員としての信頼感を示すだけでなく、組織の統一感を高めることにつながります。

「クールビズの基準があいまい」といったように、季節に合わせてどのように服装を変えると良いか分からない面接担当者も少なくありません。気温や湿度に合わせて素材や色を調整しつつ、面接官は清潔感を保つことを意識しましょう。
ここからは、季節ごとの面接官にふさわしい服装を紹介します。
春の面接では、社内ルールの範囲内で明るくさわやかな印象を与えられる服装を心がけましょう。
面接官の服装に新年度らしいフレッシュさが感じられると、応募者に活気のある企業というポジティブな印象を与えられます。
春の面接で意識する点は、以下のとおりです。
色味:グレー・ベージュの柔らかく明るい色合い
素材:花粉や黄砂対策に適した素材(綿・ナイロン・ポリエステル)
寒暖差:薄手のジャケット+インナーで体温を調節
厚着を重ねた冬服のままではなく、明るい色味と軽やかな素材を選び、企業の前向きな姿勢を服装からもアピールすることがポイントです。
夏の面接においてスーツの着用は暑いですが、フォーマルな場にふさわしく「きちんと感」を保つことが大切です。夏は気温が高くなるため、汗によってだらしない印象を与えてしまいかねません。面接官は涼しさとフォーマルのバランスを取ることがポイントです。
夏に面接官が気をつけたい点は次のとおりです。
スーツ・ジャケット:通気性の良いリネン混や吸湿速乾素材を使用したもの
色味:白・淡いブルーの涼しげな色合い
汗対策:速乾インナー・制汗スプレーの活用
面接官は軽装でもだらしなく見えないように、誠実さと信頼感を感じさせる服装を意識しましょう。
秋の面接では、落ち着きと安定感を意識した服装を選びましょう。
暑い日が続くことも多い時期ですが軽装すぎると季節感を欠いてしまうので、注意が必要です。しかし、厚着しすぎても堅苦しい印象を与えてしまうため、ほどよく温かみのあるビジネススタイルが適しています。
秋の面接では、以下を意識しましょう。
色味:落ち着いたカラー(ネイビー・チャコールグレー・ブラウン)
素材:気温に合わせた少し厚みのある生地(ウール混・ツイル)
小物:ネクタイやスカーフで季節感を加える
面接官は色や素材で季節感を取り入れ、全体のトーンを落ち着かせることで、面接に集中できる環境が整います。
冬の面接では、防寒とフォーマルさを両立した服装選びがポイントです。寒い時期は服装に加えて、面接官の印象や会場の雰囲気も暗くなりがちです。
面接官は厚手の素材を選びつつも、重く見えない工夫を取り入れることで落ち着いた印象と清潔感を保てます。
冬の面接では以下の3つを意識しましょう。
スーツ・ジャケット:保湿性が高い素材(ウール・フランネル)を選ぶ
インナー:ヒートテックで体温を調節する
メンテナンス:ホコリや毛玉がないかチェックする
丁寧さが伝わる服装は、面接全体に一貫した信頼感を生み出せます。

面接官に適した服装の基準を、社内でルール化しておきたいと考える人事担当者も多いのではないでしょうか。社内で統一した基準があると、応募者に「信頼できる企業」という印象を与えられます。
ここでは、面接官にふさわしい服装を選ぶ際のポイントを解説します。
服装は面接官としての印象を決める大きな要素の1つで、応募者に信頼感や安心感を与えられる装いを意識することが重要です。面接は企業と求職者が初めて向き合う場であり、面接官の第一印象が企業のイメージを大きく左右します。
応募者は面接官の姿を企業の印象と捉えるため、服装に違和感を感じさせてしまうと信頼を損ないかねません。服装のトーンや清潔感が整っていると面接全体の雰囲気が落ち着き、応募者は安心して話せます。
面接官は応募者がリラックスして話せるよう、雰囲気づくりだけでなく服装から整えることが不可欠です。
面接官の服装から感じられる清潔さや上品さが、応募者に丁寧な会社という印象を与えます。社会人のマナーである清潔感はもちろん、面接官は上品さを意識することで過度な主張を避け、応募者との心理的距離を縮められます。
清潔感と上品さを保つために意識したいポイントは、以下のとおりです。
高価なスーツよりも、自分の体型にフィットした服装を選ぶ
革製品の靴やバッグは、ツヤを出して手入れを怠らない
香水や柔軟剤の香りは控えめにする
整っている印象を与えられる服装は企業の品位や落ち着きを表現でき、自社の信頼性を高める効果があります。
面接官は派手な服装や小物類は避け、落ち着いた印象を与えることが重要です。明るすぎる色や大胆な柄、目立つアクセサリーは、応募者の集中を妨げてしまいます。面接官は控えめな色合いやデザインを意識し、応募者が会話に集中できる環境を整えましょう。
面接官が意識する点は、以下の3つです。
派手なブランドロゴが入った服装や小物は避ける
鮮やかなネイルやメイクは控えめにする
髪色や髪型は会社のトーンに合わせる
面接官の服装や身だしなみは自己主張よりも、応募者への配慮を重視することが大切です。落ち着いたトーンの服装は、企業全体の印象を高められます。
面接官は会社のブランドイメージを意識した服装を選びましょう。服装が業界の特性や会社の方向性と一致していることで、採用活動の一貫性が生まれます。
面接官は以下のポイントを意識しましょう。
業界や職種の基準に合わせる(スーツ中心・スマートカジュアルなど)
役職に応じたフォーマル感(経営層はクラシック・若手は柔らかい印象)
採用ページやSNSのビジュアルと整合性を取る
採用活動を行う際は全社で服装の統一感を出すことで、企業のメッセージを一貫して伝えられ、応募者とのミスマッチ防止につながります。
面接官は求職者と服装のバランスを意識することが大切です。自分だけが極端にフォーマル、またはカジュアルすぎると応募者に心理的な負担や違和感を与えてしまう可能性があります。
応募者は面接官の服装が自分よりも極端にフォーマルだと、より緊張が高まってしまいます。反対に面接官がラフすぎると軽んじられている印象を与えかねないため、場の統一感を重視することが大切です。
面接官は服装のギャップを埋めることで、応募者が安心して自分らしさを出せる環境が整い、面接の質が向上します。面接官は、服装で場の空気を整える役割を担っていることを意識しましょう。
面接官の服装は、応募者との信頼関係を築くための重要な要素です。誠実さを意識した服装は応募者に安心感を与え、企業の印象を良くする効果があります。
男性は落ち着いたスーツを中心とし、女性は上品で控えめなビジネススタイルが基本で、清潔感があることが最も重要です。服装が自由な企業はカジュアルでも、整った印象を保つことで信頼を生みます。
面接官は季節に応じた調整や応募者を第一に考えた服装を心がけ、お互いが話しやすい環境を作ることが大切です。応募者が自社で働きたいと感じられるよう、企業は服装を採用戦略の一部として捉え、対策していきましょう。
「面接に慣れていない…」「人事部以外が面接している」そんな悩みがあれば、アズライトに相談してみましょう。

この記事の監修者
株式会社アズライト 佐川稔
株式会社アズライト代表取締役。採用がうまくいかない優良企業を採用できる企業へ改革するために、戦略・運用に特化した採用コンサルティングファーム「株式会社アズライト」を創業。キャリアに悩む方々のために就活・転職相談BAR「とこなつ家」を池袋にて共同経営中。
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