採用代行
SNS採用
2026.2.9
この記事の監修者:
株式会社アズライト 佐川稔

「自社の魅力がうまく伝わらない」「求人媒体だけでは応募が集まらない」採用活動でこうした悩みを抱える採用担当者は多いのではないでしょうか。
課題を解決する新たな手段として、X(旧Twitter)を活用した採用手法が注目されています。
企業のリアルな雰囲気や社員の人柄を日常的に発信することで、共感を得た人材との自然な接点が生まれます。特に若年層やエンジニア層への訴求力が高く、母集団形成から応募促進まで幅広く対応できることが魅力です。
今回は、X採用の仕組みや活用メリット、注意点から成功事例、運用のコツまでを網羅的に解説します。これからSNSを取り入れた採用戦略を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

X(旧Twitter)採用とは、企業がX上に採用専用アカウントを開設し、求人情報や社員紹介、企業文化などを発信して求職者との接点を築く手法です。
投稿によって共感を醸成し、応募獲得につなげる運用が主流となっています。必要に応じて広告を出稿することも可能です。
Xはテキスト中心で発信のハードルが低く、拡散力にも優れているSNSです。スピーディーに情報を届けやすい点こそが、他の媒体では得られない魅力といえます。

X(旧Twitter)を活用した採用手法は、スピーディーな情報発信や高い拡散力、自社カルチャーの発信に適した媒体として注目を集めています。
ここでは、X採用を導入することで得られる代表的なメリットについて解説します。
X(旧Twitter)はリアルタイム性に優れており、求人情報や採用イベントの情報を即時に発信できることが特長です。
たとえば、「明日開催の説明会」や「急募ポジション」といった内容も、投稿後すぐに求職者へ届けることが可能です。
投稿に寄せられるコメントへの返信やDMでのやり取りを通じて、双方向のコミュニケーションも円滑に進められます。
また、Xは「転職潜在層」が暇つぶしで閲覧することも多く、偶発的な接触機会を創出できる点でも優れた媒体といえます。
X(旧Twitter)は、他のSNSと比較して圧倒的な拡散力を備えたプラットフォームです。
アルゴリズムの特性上、「リポスト」「いいね」「リプライ」といった反応は、投稿の評価に即座に反映されやすくなっています。そのため「おすすめ欄」への掲載が促進され、フォロワー外のユーザーにもリーチが広がる可能性があります。
特に、アクティブユーザーが多い時間帯を狙って投稿する戦略が効果的です。平日の7〜9時・20〜22時や、休日の14〜17時は初動の反応を得やすい傾向があります。
こうした反応が得られることで、アルゴリズム上の評価向上にもつながります。
X(旧Twitter)は、企業の価値観や日常の様子をリアルに発信できる媒体であり、自社カルチャーに共感した人材が自然と集まりやすいという特長があります。
求人媒体だけでは伝えきれない社内の雰囲気や社員の人柄を、日々の投稿で継続的に届けることで、マッチング精度の高いフォロワー母集団を形成しやすくなります。
このような特徴は、新卒採用・中途採用のいずれにも効果的です。
X(旧Twitter)はテキスト投稿が中心のSNSであり、画像や動画の加工が不要な点が特長です。
情報発信にかかる手間が少ないため、少人数体制でも無理なく継続しやすいというメリットがあります。
また、投稿頻度は1日1回から数回程度で十分とされており、他のSNSに見られるストーリーズやライブ配信のような追加作業も発生しません。
採用担当者や現場社員が気軽に参加できる環境を整えやすく、社内の協力を得ながらスムーズに運用していける点も強みです。

X(旧Twitter)を活用した採用手法は、スピーディーな情報発信や高い拡散力など多くのメリットがある一方で、運用にあたっての課題も存在します。ここでは、X採用の主なデメリットについて解説します。
X(旧Twitter)採用では、継続的な発信を求められる点が負担となる可能性があります。アルゴリズムの特性上、新しい投稿が優先的に表示されやすく、効果的な運用を実現するためには一定の投稿頻度を保ち続けることが必要です。
更新の間隔が空いてしまうとフォロワーとの関係性が希薄になり、アカウント全体の評価にも悪影響を及ぼすおそれもあります。
X(旧Twitter)は拡散力に優れる一方で、投稿が予期せぬ形で炎上するリスクも内在しています。匿名ユーザーが多いため、過激な批判が集まりやすく、ネガティブな反応が可視化されると「サイバーカスケード現象」によって同調的な批判が連鎖しやすくなることが特徴です。
さらに、不適切な表現や誤解を招く要素が投稿に含まれていると、企業イメージを損なうおそれもあります。炎上時の対応を誤った場合、二次炎上へと発展し、信頼回復に長い時間がかかる可能性も否定できません。
X(旧Twitter)採用は、企業カルチャーに共感する人材を自然と引き寄せやすい一方で、短期間で多数の応募者を集めたいケースとの相性はよくありません。
投稿による母集団形成は一定の時間を要し、拡散力もアカウントの運用実績やフォロワー数に左右されるため、即効性がやや乏しい側面があります。
さらに、採用ターゲットが多様な場合は、訴求内容の設計にも工数がかかる点が課題です。こうした特性を踏まえると、Xは「応募を後押しする情報を発信する場」として現実的に位置づけられます。

X(旧Twitter)を活用した採用手法は、企業の魅力をリアルに発信できる点で注目されています。ここでは、X採用を成功に導いた企業の成功事例について紹介します。
株式会社Yogiboは、ビーズソファを中心としたライフスタイル製品を展開するD2C企業です。「Yogibo採用チーム」の企業アカウントをX(旧Twitter)上で積極的に運用しており、社員の日常やオフィスの雰囲気、福利厚生の一部を写真付きで紹介しています。
こうした投稿により、企業カルチャーの魅力をリアルに発信している点が特徴です。その結果、価値観に共感するフォロワーが自然と集まり、ミスマッチの少ない応募母集団が形成されています。
参考:Yogibo 採用チーム(@Yogibo_recruit)さん / X
テレビ東京は、自社の新卒採用アカウントをX(旧Twitter)上で活用し、番組制作の裏側や社員の日常をリアルに発信しています。
投稿では、テレビ局ならではの楽しさや面白さをユーモアを交えて表現しており、特にクリエイティブ職を志望する学生から高い共感を集めています。
さらに、インターン生による若者目線の投稿や、ライブ配信・動画を活用した情報発信も注目を集めています。
企業カルチャーの魅力を伝える手段として機能しており、フォロワーとの関係性構築にも貢献しています。
参考:テレビ東京 採用公式(@tx_recruit)さん / X
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は、新卒採用アカウント「@DeNA_shinsotsu」をX(旧Twitter)で運用し、技術職志望者に向けた発信を行っています。
社員がリレー形式で語るキャリア観や起業家マインドを通じて、働き方や価値観を等身大で伝えている点が特徴です。
さらに、YouTubeチャンネル「DeNA-Business」とも連携し、企業文化やプロジェクトの舞台裏を動画で紹介する取り組みも展開しています。
Xによってリアルタイムな接点を生み出し、YouTubeでは深い理解を促すという二軸の広報施策が、技術系人材からの共感と応募につながる結果を生んでいます。
参考:DeNA新卒採用(@DeNA_shinsotsu)さん / X
株式会社集英社も、X(旧Twitter)の採用アカウントを活用し、自社の魅力を多角的に発信している成功事例の1つです。
特に注目されるのは、新入社員によるnoteでのリレー連載を企業アカウントで紹介し、他プラットフォームとの相乗効果を生み出している点です。
社員のリアルな声を継続的に届けることで、企業カルチャーへの共感を高め、応募意欲の喚起にもつながっています。
また、自社サービス「少年ジャンプ+」では、Xを用いた広告キャンペーンも展開しています。ブランド絵文字やトレンドテイクオーバーなどの機能を駆使し、アプリのインストール数やアクティブユーザー数の増加につなげました。
参考:集英社 採用担当(@shueisha_saiyo)さん / X
Kaiketsu株式会社は、採用マーケティングを専門とする企業として、X(旧Twitter)を活用した戦略的な採用活動を展開しています。
専用の採用アカウントを通じて、画像や動画を添えた投稿を毎日継続し、「#転職」などのトレンドタグも積極的に取り入れています。
その結果、運用開始からわずか25日でフォロワー1,000人を突破する成果を記録しました。トレンドへの即応や、他ユーザーへのいいね・リポストなどの双方向的な姿勢も高く評価されています。
視覚的な訴求を重視したコンテンツが共感を生み、企業アカウントを通じて社風をリアルに伝えることで、価値観に共鳴する求職者の応募を促す成功事例となっています。
参考:Kaiketsu株式会社/採用マーケティング(@Kaiketsu2022)さん / X

X(旧Twitter)採用は、若年層やデジタルネイティブをターゲットとする企業にとって、特に効果的な手法といえます。
企業が日常の雰囲気や社内カルチャー、価値観などをリアルに発信できるため、共感を得た人材との接点を自然に築きやすくなるからです。
特に以下のような企業は、Xとの相性が良好です。
新卒や20代中途層の採用を重視している企業
フラットな組織文化を持つ企業
独自の社内制度やカルチャーを発信したい企業
自社の雰囲気に共感してくれる人材との接点を築きたい企業

X(旧Twitter)を活用した採用活動では、投稿内容や運用体制によって成果に差が生まれます。ただアカウントを開設するだけでは不十分であり、戦略的な運用が必要です。
ここでは、X採用を成功させるための具体的な工夫や運用のコツについて解説します。
X(旧Twitter)を活用した採用活動を戦略的に進めるためには、明確なKPI(重要業績評価指標)の設定が欠かせません。
X採用のKPIを設定する際は、過去の運用事例をもとにした指標の選定が効果的です。KPIは最終的な採用目標(KGI)に至るまでの中間指標であり、投稿方針のブレを防ぐだけでなく、運用改善の軸としても機能します。
たとえば以下のように、目的に応じて適切な指標を選定すると、効果検証や施策修正がしやすくなります。
認知度の向上を目指す場合:インプレッション数や「いいね」数
応募者数を増やしたい場合:リンククリック数やプロフィールアクセス数
ファン層を広げたい場合:フォロワー数の増加やエンゲージメント率
X(旧Twitter)採用では、採用アカウントのアイコンに実際の担当者の写真を設定することで、求職者に親しみを持たれやすくなります。
企業ロゴやキャラクターよりも「人の顔」が見えることで温かみが伝わり、話しかけやすさが生まれる点も特長です。
DMやコメントといった双方向のやり取りを促進するきっかけにもなり、エンゲージメントの向上に貢献します。
特に知名度の高くない企業においては、「誰が発信しているのか」が明確になるほど信頼性が高まります。
X(旧Twitter)を活用した採用活動では、「他社と似たような投稿」ばかりでは埋もれてしまう可能性があります。そのため、自社ならではの魅力や価値観を際立たせたSNS採用戦略が求められます。
たとえば、社員の個性を活かした投稿や、noteとの連携による外部発信、トレンドを取り入れたコンテンツ設計などがおすすめです。
なかでも、ターゲット人材に響くストーリー性や親しみやすさの演出は、企業への共感を高める手段として効果的です。
X(旧Twitter)を活用した採用活動では、チーム体制での運用が効果的です。主な役割は以下のとおりです。
採用担当:投稿企画や採用戦略との整合確認
広報担当:表現チェックやトーンの統一
現場社員:写真提供や社員視点での投稿協力
分析担当:投稿結果の分析と改善提案
採用アカウントの運営は多くの工程を要するため、業務を分担することで継続的かつ安定した発信がしやすくなります。
特に投稿頻度の維持と炎上リスクの抑制を両立するうえで、各部門の連携は欠かせません。
X(旧Twitter)を活用した採用は、スピード感のある情報発信や拡散力の高さを活かし、自社に共感する人材との自然な接点を築ける点が魅力です。
社員のリアルな声や企業カルチャーを継続的に届けることで、マッチング精度の高い応募者を集めやすくなります。
一方で、炎上リスクや継続運用の難しさといった課題もあるため、チーム体制やKPI設計、他チャネルとの連携など、戦略的な取り組みが不可欠です。
成功事例を参考にしながら、自社に適した運用スタイルを見極め、X採用を効果的に進めていきましょう。
自社に運用ノウハウや工数が割けない場合、SNS採用代行に依頼してみるとよいでしょう。運用のプロが採用につながる投稿を作成してくれます。
まずは相談ください。

この記事の監修者
株式会社アズライト 佐川稔
株式会社アズライト代表取締役。採用がうまくいかない優良企業を採用できる企業へ改革するために、戦略・運用に特化した採用コンサルティングファーム「株式会社アズライト」を創業。キャリアに悩む方々のために就活・転職相談BAR「とこなつ家」を池袋にて共同経営中。
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