採用代行
SNS採用
2026.2.9
この記事の監修者:
株式会社アズライト 佐川稔

「求職者とメールでやり取りをしても返信が遅い」「電話はタイミングが合わずなかなかつながらない」
採用活動において、候補者とのコミュニケーションに課題を感じていないでしょうか。
連絡がスムーズに取れないことは、採用担当者にとって大きなストレスであり、採用活動全体の効率を下げる要因となります。
近年、その課題を解決する手段として注目されているのが、LINEを活用した採用活動です。本記事では、LINE採用の仕組みや特徴、メリット・デメリットから導入ステップ、そして成果につながる運用のコツまでをわかりやすく解説します。

LINEを活用した採用活動とは、LINEを企業と求職者をつなぐコミュニケーションツールとして用いる新しい採用手法です。
この手法は、主に以下の2つの方法に分けられます。
種類 | 特徴 | 主な目的 |
|---|---|---|
企業アカウントの活用 | 企業のLINE公式アカウントを作成し、友だち追加した求職者に採用情報を配信したり、個別にコミュニケーションを取ったりする方法 | 求職者との距離を縮め、親密な関係を築くこと |
LINEを活用した広告配信 | LINE NEWSやトークリストなどのプラットフォーム上に採用広告を出稿する方法 | 企業の認知度向上、潜在的な応募者の獲得 |
これら2つのアプローチを組み合わせることで、企業はより多くの求職者に効果的にアプローチし、採用活動を成功に導くことができます。

LINEを採用活動に取り入れることで、多くのメリットが得られます。ここでは、主な4つのメリットを解説します。
LINEは、採用担当者と求職者の双方にとって、時間を気にせず連絡できるツールです。
電話の場合、相手が仕事や授業で出られないことが多く、なかなか連絡が取れないといった課題がありました。しかし、LINEなら求職者は自分の都合の良いタイミングでメッセージを確認・返信できます。
また、LINE公式アカウントには予約配信機能があり、メッセージをまとめて作成し、読まれやすい時間帯に自動で送ることも可能です。採用担当者の業務効率化とコスト削減につながります。
LINEのチャット形式は、まるで友人と話しているように気軽にやり取りできるのが特徴です。そのため、メールの堅苦しい文章に慣れていない若年層でも、企業に質問や相談をしやすい雰囲気が生まれます。
LINEを利用すれば、企業からの一方的な情報提供ではなく、求職者との双方向のコミュニケーションが可能です。メールではためらいがちな選考の疑問や会社の文化に関する質問も、LINEなら気軽に聞くことができます。
このようにLINEを活用することで、求職者との心理的な距離が縮まり、親近感を持ってもらうことが可能です。結果として、企業への興味や志望度を高めることにつながります。
LINE公式アカウントには、友だち追加したユーザーの性別や年齢、居住地といった属性データを取得・分析する機能があります。これらのデータを活用すれば、ターゲットに合わせたメッセージを配信し、より効果的な採用活動につなげることが可能です。
テレビCMや看板広告とは違い、LINEなら「20代の男性」や「東京都内に住むユーザー」など、自社が求めるターゲットに絞ってアプローチできます。これにより、無駄なコストを削減し、本当に興味を持ってくれそうな求職者のみに効率良く採用情報を届けられます。
データに基づいた戦略的な採用活動が実現するのは、LINE活用の大きなメリットです。
LINEは、メールと比べてメッセージの開封率が高いのが大きな強みです。多くの人が日常的にLINEアプリをチェックしているため、重要な連絡を見逃される心配がありません。
LINE公式アカウントに友だち登録してくれた求職者へは、メッセージが届くとすぐにプッシュ通知で知らせるため、その日のうちに開封してくれる可能性が高いです。
これまでの採用活動でありがちだった「メールが埋もれてしまった」「連絡に気づいてもらえなかった」といった悩みを解消し、説明会や面接のリマインドも確実に届けることが可能です。

多くのメリットがある一方で、LINE採用には注意すべきデメリットも存在します。
ここでは、主な3つのデメリットについて解説します。
LINEは多くの人がプライベートで使うため、「企業とのやり取りには使いたくない」と考える求職者もいます。
採用活動でLINEを使うことは、企業と求職者の距離を縮める一方で、「プライベートな空間に仕事を持ち込まれたくない」と抵抗を感じる人には抵抗感を高めてしまいます。
特に、仕事とプライベートの境界を明確にしたい人や、セキュリティに不安を感じる人にとっては、企業からの連絡に違和感を覚える可能性があります。
LINEでのやり取りを強制すると、かえって企業の印象を悪くしてしまうため、メールや電話など複数の連絡手段を用意し、求職者が選べるようにしましょう。
LINEでメッセージを送るタイミングや内容によっては、「しつこい」「興味のない情報ばかり届く」と思われ、求職者にブロックされてしまう可能性があります。
特に、第二新卒求人の応募者は、複数の企業とやり取りしているケースも多く、不要な情報が続くとブロックされやすいです。
このような事態を避けるためには、求職者の興味を引くような有益な情報を発信したり、メッセージの送信頻度を調整したりするなど、運用方針の工夫が必要です。
LINE公式アカウントのフリープランでは、月に200通までしかメッセージを送ることができません。応募者数が多い場合や、頻繁にメッセージを送信したい場合は、上限に達してしまう可能性があります。
メッセージの送信数が増えると、有料プランへの切り替えが必要です。有料プランはメッセージ数に応じて料金が上がるため、大量の求職者とコミュニケーションを取りたい場合は、事前に予算を確保しておきましょう。
LINE採用を始める際は、無料から試せますが、採用規模が大きくなった際の費用も考慮して計画を立てておくことが重要です。

LINE採用を成功させるには、計画的に導入を進めることが重要です。
ここでは、具体的な導入・実践のステップを4つに分けて解説します。
まずは、LINE公式アカウントを作成しましょう。公式サイトから必要事項を入力するだけで、簡単に開設できます。アカウントを作成したら、プロフィール画像や会社概要、挨拶文を設定します。企業の採用アカウントだと一目でわかるようにしておくのがポイントです。
また、プロフィールページは、企業の魅力を伝える重要な場所です。 求職者がアカウントを訪問した際に、「この企業は面白そうだ」「ここで働いてみたい」と感じてもらえるよう、情報を充実させることが大切です。
公式アカウントを開設しただけでは、採用活動は始まりません。次に、より多くの求職者にアカウントを「友だち登録」してもらうための工夫が必要です。
【友だち登録を促す方法の例】
採用サイトや求人情報ページに、QRコードや友だち追加ボタンを設置する
会社説明会や面接時にQRコードを提示し、登録を促す
SNSやメールマガジンでLINE公式アカウントを積極的に紹介する
求職者には、友だち登録によるメリットを明確に伝えましょう。例えば、選考に関する最新情報や、社員と直接話せる機会を優先的に提供するなど、登録する価値を具体的に提示することで、登録率を高められます。
友だち登録してくれた求職者に対しては、LINEの一斉配信機能を活用して、定期的に企業の魅力を伝える情報発信を行いましょう。
ただ情報を送るだけでなく、求職者の興味を引くコンテンツが重要です。例えば、会社説明会や選考スケジュールの案内といった必要事項はもちろん、以下のような情報を工夫して配信するのがおすすめです。
社員インタビューや職場紹介の動画
採用担当者からの応援メッセージ
また、メッセージの配信頻度は週1〜2回程度を目安とし、一方的な発信にならないよう注意が必要です。アンケートや質問募集などを通じて、求職者と双方向のコミュニケーションを促す工夫も取り入れましょう。
LINE採用の最大の強みは、個別チャット機能です。この機能を活用すれば、求職者一人ひとりに寄り添ったきめ細かなフォローが可能になります。
例えば、選考の進捗連絡や面接日程の調整など、選考過程のさまざまなやり取りにそのままLINE公式アカウントを利用できます。企業の公式アカウントを使うため、求職者は「会社の採用担当者からの連絡」と安心して返信できるのがメリットです。
【具体的な活用例】
選考の進捗連絡
質問への個別対応
内定者のフォロー
このように、入社までの離脱を防ぎ、求職者が安心して入社を迎えられるようサポートできます。

LINE採用を成功させ、成果に直結させるためには、ただツールを導入するだけでなく、戦略的な運用が不可欠です。
ここでは、LINE運用を成功させるための3つのコツを解説します。
LINE採用管理を効率的に行うには、採用担当者個人ではなく、複数人でアカウント管理を行う体制を整えましょう。
LINE公式アカウントは最大100人まで管理メンバーを増やすことが可能です。複数人で管理することで、特定の担当者に業務負荷が集中するのを防ぎ、中長期的な運用が可能になります。
ただし、管理メンバーが増える分、適切な情報管理体制が不可欠です。採用管理ツールと連携するなど、誰がどの情報にアクセスできるか、どのように情報を扱うかを明確に定義しておくことが重要です。これにより、アカウントの安全な運用を確保できます。
効果的なLINE運用を行うためには、事前に運用ルールとKPI(重要業績評価指標)を策定しておくことが重要です。
運用ルールでは、「誰が、いつ、どのようなメッセージを送るか」を明確に定めましょう。例えば、LINE中途採用における返信時間(例:「メッセージには24時間以内に返信する」)や、使用する表現・スタンプのガイドラインを決めておくことで、担当者ごとの対応品質のばらつきを防げます。
また、KPIを設定することで、運用の成果を客観的に評価できます。例えば、「友だち追加数」や「説明会参加率」「選考への移行率」などをKPIにすれば、運用の効果を数値で測定し、改善につなげることが可能です。
LINEは便利な一方で、情報漏洩のリスクも存在します。LINEは自社が所有するサービスではないため、求職者の個人情報を扱う際には最大限の注意が必要です。個人情報の漏洩は企業の信頼を大きく損なうため、適切な情報管理体制を整えておくことが不可欠です。
このリスクはLINEに限ったことではなく、他社のメールサービスや求人サイトでも起こり得ます。重要なのは、一定のリスクがあることを理解した上で、対策を徹底することです。
求職者が安心してやり取りできるよう、プライバシー保護を最優先に考えましょう。情報漏洩や不正利用を防ぐための対策を徹底し、信頼性の高い採用活動を目指すことが重要です。

LINE採用を効果的に活用し、成果につなげるためには、ただアカウントを運用するだけでなく、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
ここでは、特に重要な2つのポイントを解説します。
LINE公式アカウントのメッセージは、すべての友だち(求職者)に一斉送信するだけでなく、特定のセグメント(層)に絞って配信できます。
例えば、新卒と中途採用で内容を分けたり、エンジニア職と営業職で募集職種に特化した情報を送ったりすることが可能です。
これにより、求職者は自分に必要な情報だけを受け取れるため、メッセージの開封率やエンゲージメント(反応)が高まり、ブロックされるリスクも減らせます。
LINE採用を成功させるには、単なる情報発信ツールとして使うのではなく、求職者一人ひとりと向き合うことが重要です。
特に、選考が進んだ求職者には、一斉配信ではなく1対1の丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。選考に関する疑問や入社後の不安など、求職者が抱える悩みに丁寧に対応することで、企業への信頼感と志望度が高まります。
質問に迅速に答えることはもちろん、選考後には感想を聞いてみるなど、求職者が「大切にされている」と感じるような個別対応が大切です。このようなきめ細かな対応が、最終的な内定承諾率の向上につながります。
LINE採用は、メールや電話に代わる新しい採用手法として多くの企業が注目しています。LINEを導入することで、応募者とのコミュニケーションが円滑になるだけでなく、採用コストの削減や応募率・歩留まりの向上といった多くのメリットが期待できます。
しかし、LINE採用を成功させるためには、デメリットやリスクを理解し、適切な運用体制を整えることが不可欠です。
この記事で解説したメリット・デメリット、そして導入のステップを参考に、LINEを活用した新しい採用活動にぜひ挑戦してみてください。
自社に運用ノウハウや工数が割けない場合、SNS採用代行に依頼してみるとよいでしょう。運用のプロが採用につながる投稿を作成してくれます。
まずは相談ください。

この記事の監修者
株式会社アズライト 佐川稔
株式会社アズライト代表取締役。採用がうまくいかない優良企業を採用できる企業へ改革するために、戦略・運用に特化した採用コンサルティングファーム「株式会社アズライト」を創業。キャリアに悩む方々のために就活・転職相談BAR「とこなつ家」を池袋にて共同経営中。
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